空前のサウナブームにより、週末や仕事帰りに友人、同僚、あるいは目上の方と連れ立ってサウナ(サ活)に行く機会が増えた方も多いのではないでしょうか。また、最近ではカップルで楽しめる個室サウナなども増え、サウナはより身近なコミュニケーションの場となりつつあります。
しかし、サウナはただ熱い部屋で汗を流し、「ととのう」ためだけのパーソナルな空間ではありません。実は、「男の素の品格」や「周囲への配慮」が最も顕著に表れる公共の場でもあるのです。
あなたが何気なくやっているその行動、同席した友人や周囲の客から「マナーが悪い」「次からは誘いたくないな」と密かに呆れられていませんか?本記事では、SMART MEN’S LABが提唱する、サウナ施設で周囲から一目置かれる「大人の男のスマートな振る舞い」をステップごとに徹底解説します。
なぜサウナで「男の品格」が問われるのか?
具体的なマナーに入る前に、なぜサウナでの振る舞いがその人の評価に直結するのか、その本質を理解しておきましょう。
裸の空間だからこそ誤魔化しが効かない
サウナや浴場は、誰もが衣服を脱ぎ捨て、肩書きやブランド品といった「鎧」を外した状態で同じ空間を共有する特殊な場所です。そこでは、高級な時計も、仕立ての良いスーツも意味を持ちません。残るのは、その人自身が持つ「素の人間性」と「他者への想像力」のみです。
だからこそ、ちょっとした自己中心的な振る舞いや、無意識の粗野な行動が悪目立ちしてしまいます。逆に言えば、裸の空間で自然と周囲に気を配れる男性は、仕事やプライベートにおいても間違いなく信頼されるスマートな人間であると評価されるのです。
「自分の快楽」より「周囲の快適さ」を優先できるか
サウナの目的はリフレッシュですが、「自分がととのうこと」ばかりに執着し、他人のパーソナルスペースや静寂を奪う男は三流です。本当にスマートな大人の男は、「自分が心地よい空間は、他人の心地よさの上に成り立っている」という事実を理解しています。周りを不快にさせない、波風を立てない立ち回りができる男こそが、サウナで最もクールな存在なのです。
【入室前・準備編】サウナ室に入る前のスマートな所作
サウナでのマナーは、実はサウナ室の扉を開ける前からすでに始まっています。準備段階での行動で、あなたのサウナ偏差値が測られます。
入室前の「掛け湯・洗体」は基本中の基本
浴場に入ってすぐ、体を洗わずにそのままサウナ室へ直行するのは言語道断のルール違反です。体についた汚れや皮脂、汗の匂いを落とさずに密室に入るのは、同席する他者への冒涜とも言えます。
まずはしっかりと頭と体を洗い(洗体)、清潔な状態にすること。これは衛生面でのマナーであると同時に、毛穴の汚れを落として美しい発汗を促すための合理的なステップでもあります。入浴施設への敬意として、必ず体を清めてからサウナに向かいましょう。
体の水気をしっかり拭き取ってから入室する
体を洗った後、全身がビチャビチャに濡れた状態でサウナ室に入るのもNGです。濡れた体で座ると、施設が用意してくれたサウナマットや木製のベンチを余計に濡らしてしまい、後から座る人に非常に不快な思いをさせます。
サウナ室の扉を開ける前に、必ず自分のタオルで全身の水滴をサッと拭き取る一手間を惜しまないでください。このワンクッションを挟めるかどうかに、大人の余裕が表れます。また、体の表面の水気を拭き取ることで、サウナ室内での発汗がスムーズになるというメリットもあります。
サウナハットやマイタオルのスマートな扱い方
近年はマイサウナハットや専用のサウナマットを持参する方も増えました。アイテムにこだわるのは素晴らしいことですが、持ち込み品の管理にも気を配りましょう。サウナ室の前の棚に置く際は、他人の荷物を圧迫しないようにコンパクトにまとめるのが鉄則です。
【サウナ室内編】静寂と空間を共有する大人の余裕
サウナ室は、それぞれが自分自身と向き合い、静かに汗を流すための神聖な空間です。ここでは「存在感を消す」くらいがちょうど良いマナーとなります。
大声での会話(ドラクエ行為)は最大のNG
複数人で連れ立ってサウナに行き、室内で固まって座り、大声で仕事やプライベートの会話を繰り広げる行為。これはサウナ愛好家の間で「ドラクエ(集団行動の揶揄)」と呼ばれ、最も嫌悪されるマナー違反です。
現在、多くの施設では「黙浴(もくよく)」が推奨されています。友人と一緒であっても、サウナ室内では会話を控え、静寂を楽しむ姿勢を持ちましょう。語り合いたい熱いトークは、サウナを出た後の「サ飯(サウナ飯)」の時間まで取っておくのが粋な男の嗜みです。
汗をピチャピチャ飛ばさない・室内でタオルを絞らない
大量にかいた汗を、手で弾き飛ばしたり、顔をブルブルと振って飛ばしたりする行為は、隣に座っている人に他人の汗がかかる危険性があり非常に不快です。
汗が目に入りそうな時は、持参したタオルで静かに押さえるように拭き取るのが正解です。また、汗をたっぷり吸ったタオルをサウナ室内で絞るのも衛生的に最悪の行為です。タオルを絞りたい場合は、必ず一度サウナ室を出て、排水溝のある洗い場で行いましょう。
場所取りは厳禁!常に譲り合いの精神を
一度サウナ室を出て水風呂に向かう際、自分が座っていた場所にタオルやサウナマットを置いたままにして「特等席をキープ」するのは明確なマナー違反です。サウナは公共の場であり、席は常に譲り合うのがルールです。
また、混雑時に自分がベンチの真ん中にドカッと座り、後から来た人が座れないような状況を作るのもスマートではありません。人が増えてきたらさりげなく席を詰め、お互いが気持ちよく座れる空間を提供するのが大人の振る舞いです。
【水風呂・外気浴編】他人の「ととのい」を邪魔しない配慮
サウナのメインディッシュとも言える水風呂と外気浴(休憩)。快感がピークに達する瞬間だからこそ、自己中心的な行動が出やすくなる要注意ポイントです。
汗流しカットマン(そのままドボン)は絶対NG!
サウナ室を出て、火照った体のまま一直線に水風呂へダイブする行為。これは「汗流しカット」と呼ばれ、サウナ施設における最大級のタブーです。他人の汗がたっぷり溶け込んだ水風呂に入りたい人など誰もいません。
水風呂に入る前は、必ず手桶を使い、掛け水(またはシャワーや掛け湯)で全身の汗を完全に洗い流してください。この時も、周囲の人に水しぶきが飛ばないよう、低い位置から静かに水をかける配慮が求められます。
水風呂には「波を立てず」に静かに沈み込む
汗を流したら水風呂に入りますが、プールのように勢いよく飛び込んだり、ザブザブと音を立てて入るのはやめましょう。すでに水風呂に入っている人の体の表面には「温度の羽衣(冷たさを和らげる薄い水の膜)」が形成されています。波を立てるとこの羽衣が破れ、他人に急激な冷たさを感じさせてしまいます。
水風呂に入る時は、息を「ふぅーっ」と吐きながら、水面を揺らさないように静かに滑り込むのが、周囲にも自分にも優しい入り方です。また、水風呂の中で潜水をするのは、施設が明確に許可していない限り禁止です。
ととのいイスの長時間の占領は避ける
水風呂を出た後の外気浴スペース。心地よさのあまり、イスに座ったまま深い眠りに落ちてしまう人がいますが、これもマナーとしてはグレーゾーンです。ととのいイスの数は限られており、多くの人が順番を待っています。1回の休憩は10〜15分程度を目安にし、長時間占領し続けるのは避けましょう。
使用後のイスにお湯をかける「次への気遣い」
休憩を終えてイスから立ち上がる際、近くにある手桶でイスにサッとお湯(または水)をかけ、自分の汗を洗い流しておく。実はこれこそが、サウナーの中で最も評価される「究極のスマートな所作」です。次に座る人が気持ちよく使えるように、立つ鳥跡を濁さずの精神を徹底しましょう。
【施設全体・退店時】最後まで「スマートな男」であるために
サウナから上がり、着替えて施設を出るまでの行動にも気を抜けません。最後までスマートさを保ちましょう。
脱衣所を濡らさない(しっかり拭いてから上がる)
浴場から脱衣所への扉を開ける前に、必ずバスタオルやフェイスタオルで、頭から足の裏までしっかりと水気を拭き取ってください。濡れた体で脱衣所を歩き回り、床にポタポタと水滴を落とすのは非常に無作法です。脱衣所は「服を着るための乾いた空間」であることを忘れないでください。
ロッカー周りの整理整頓と速やかな退室
混雑する脱衣所において、ロッカーの扉を全開にしたまま着替えたり、洗面台のドライヤーやアメニティを長時間独占したりするのは配慮に欠けます。身支度は手早く、かつスマートに行い、使い終わった洗面台の周りに落ちた髪の毛をサッとティッシュで拭き取るくらいの余裕を見せましょう。
まとめ:サウナでの気遣いは、あなたのライフスタイルそのもの
「また一緒に行きたい」と思われるスマートな男のサウナマナーを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
- 入室前は体を洗い、水気を拭き取る
- 室内では静寂を保ち、空間を譲り合う
- 水風呂の前は必ず汗を流し、静かに入る
- 次に使う人のためにイスを洗い流す
これらはすべて、特別な技術ではなく「他者へのちょっとした想像力」に過ぎません。しかし、この想像力を持てる男性は、ビジネスでの交渉事や、女性とのデートのエスコートにおいても、必ず相手を心地よくさせることができます。
サウナは心身を整えるだけでなく、自分の振る舞いを見つめ直す最高のトレーニングルームでもあります。次回のサ活からは、ぜひ「周囲の心地よさ」もデザインできる、真にスマートな男を目指してみてください。